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基礎的航空業界用語

航空業界には様々な専門用語が飛び交っています。
個人旅行者が知っておくべき基礎用語をまとめます。

トランジット
(transit)
乗り換え。空港から出ないで飛行機を乗り換えることをいう。直行便でない場合、長距離を移動する場合、航空会社の運行上の都合など、理由は様々だが、乗り換える必要が出てくる。ただしトランジットといえども、都合が許せば入国し、ぶらっと近くを見て回って帰ってくることもできる。
ストップオーバー
(stop over)
途中降機。乗り換えの途中で空港から出て、一泊以上すること。これによって料金が上がる場合もあるし、そのままの場合もある。ストップオーバーの回数によって値段が変わる場合もある。
オープンジョウ
(open jaw)
例えば成田−ロンドン。パリ−成田という場合のことをいう。つまり往路の降機地と復路の乗機地が異なるチケットをいう。図に書くと鮫などの顎(Jaw)のような経路になるのでこの名がある。シングルオープンジョウとも言う。
ダブルオープンジョウ
(double open jaw)
日本の出発と帰着地点、現地の到着の出発地の4カ所全てが違っているチケット。成田−ロス、サンフランシスコ−関空、などというコースをいう。これを一枚の航空券として発券すると、行きと帰りの片道を別々に買うよりかなり安くなる。
オープンチケット
(open tiket)
航空券発券後、日程が変更可能なチケット。往路は便が決定しているが、復路はその路線の便に搭乗できる権利はあるものの、予約を入れておらず、期間内ならばいつでも予約を入れることができる。
フィックスチケット
(fix tiket)
オープンチケットの逆で、往復とも便が確定していて予約変更が不可能なもの。パッケージツアーなどは全てこれ。普通の日本人が「航空券」と言ったらほとんどがこれだと思う。自由度が無い分オープンに比べて安い。ホントの事を言うと、open fixともに航空会社によってその認識にバラツキがあり、FIXと言っても有効期限内で空席がいっぱいあるようだったら載せてくれることもよくあるらしい。
ノーショ−
(no show)
出発時刻が迫っているのに、何の連絡もなく、空港に姿をあらわさない客のこと。
オーバーブックキング
(over booking)
飛行機会社は、常に満席ぎりぎりの状態で飛ばせたいため、上のノーショウなどを予測して定員より多めに予約を受け入れてしまうことが多くある。ちゃんとキャンセルが出れば問題はないのだが時々、キャンセルが出ず、本当に乗れない客が出てしまうことがある。それがオーバーブッキング。この場合、航空会社に落ち度はなく、それに当たった乗客は不運としか言いようがない。法律で「航空会社はオーバーブッキングをしても仕方がない」と定められているためである。これを防ぐためにも以下に説明するリコンファームを確実にしたり、空港に早めに行く必要が出てくる。日系やヨーロッパ系の航空会社はこれを減らそうと努力するが中南米のアバウトな会社は当たり前と言わんばかりに至極当然にこれを行う。
F.C.Y.Y2 座席によるクラス分けの記号。Fはファーストクラス。Cはビジネスまたはエクゼクティブと呼ばれるクラス。Yはエコノミー、Y2はエコノミー特別料金のこと。Y2はストップオーバーの回数に制限がある。
普通運賃
(normal tiket)
IATAが定める正規の運賃で購入した航空券。例えばブラジル往復で90万円程度と恐ろしく高価だが、「日時の変更」「便の変更」はもちろん「航空会社の変更」までできる。ただし僕の知っている限りこんなものを使うのは、外交官の出張とか、裕福な企業の出張の場合のみらしい。
IATAペックス いくら何でも普通運賃は高いよ、ということで、IATAに加盟している航空会社(メジャーなところは全てそうだが)が、規定に従って出している割引航空券。航空会社を限定しないので数多く便のなかから目的の便を選べる。ただしキャンセル料も取られるし、まだ格安よりはかなり高い。
ゾーンペックス 各航空会社が独自に設定している個人向け割引航空券。便を変更できたり、払い戻しできたりするものもある。格安航空券と違い、航空会社が直接販売しているので自由度が多少あるチケット。ただし、やっぱり格安よりは高い。
格安航空券 本来航空券は安売りしないが、様々な事情により各種販売店にかなり安い値段で売り出される航空券の総称。条件などはチケット、航空会社、販売店等によって異なるが、「日時、便、航空会社の変更は不可」「払い戻し不可」など様々な不利な条件が付けられる場合がほとんど。つまりあとで変更する自由度がとても低い。しかし値段的には最も安い。
シーズナリティ(seasonality) 季節による航空料金の変動のこと。この事を意識しながらチケットを買わないと大損をする可能性もある。ヨーロッパ系は徐々に変動するが、アメリカ系はある日を境に急激に値段が変わるなど地域によっても航空会社によっても動きが違う。
リコンファーム(recomform) 予約再確認のこと。飛行機会社は搭乗率(搭乗客数/定員)をあげるため、突然のキャンセルを見込んで定員以上の乗客の予約を受けることがよくある。リコンファームとは確実に乗りたい乗客が「私はこの便に乗りますよ」と改めて確認の連絡を入れることである。具体的には、乗機する72時間前までに、電話などでフライトナンバーと、氏名を告げればいい。完璧を期すならば、出発地のその航空会社のオフィスに出向き、用紙にプリントアウトしてもらうといざというときも堂々と乗機する権利を主張できる。以前はほとんどの航空会社で必要とされていたが、最近のメジャーな路線などは不要と言われることが多い。しかしアフリカや、中南米などのアバウトな地域にいく際にはやっておいたほうが絶対によい。
フリークエントフライヤープログラム(FFP:Frequent Flyer Program) その会社の飛行機に乗れば乗るほど「マイレージ」と呼ばれるポイントがたまっていき、そのポイントに応じて航空券がもらえるというしくみ。アメリカ系のエアラインが得意としていたが、現在ほとんどのエアラインで実施されている。ユナイテッド航空が中心でやっているスターアライアンス、アメリカン航空が中心でやっているワンワールドなど有名。フリークエントフライヤーサービスとも。
ツーレターコード(two letter code) 航空会社を2文字で表した略号。規則性はないが、この略号で全世界通用するので覚えておくとメリットは大きい。決定機関は「IATA(International Air Transport Association)」。IATAは国際線運行会社が運賃調整や共同運行の収入分配などを行っている組織で、国際線を定期運行している会社は全て加入しているが、国内線専門の会社では加盟しておらず、2レターコードを持たない会社もある。
スリーレターコード(three letter code) 日本航空がJALなのは当然として、アメリカンはAAL、カンタスはQFAなど航空会社名を3つの英数文字で表すコードである。これはICAO(International Civil Aviation Organaization)という組織で決定している。一般的にはあまり見かけないものだが、官制の現場ではこちらが主になる。ちなみに、3レターコードは空港を3文字で表した略号でもある。成田ならNRT。航空券に記載されるのはこのスリーレターコードのみになる。